ひまわり信用金庫(台正昭理事長)は先ごろ、江名の発展と活性化を図り、夢が持てる町づくりを目指す団体「江名シングルアッププロジェクト」に桜の苗木を贈呈。江名字走出防災集団移転跡地内に植樹した。
同地区は、東日本大震災の津波で全壊。以降、空き地になっていたが、ソメイヨシノ70本を植え、「憩いの場」「町のランドマーク」として復活を目指す。
植樹には、同信金の新入社員8人や団体のメンバー、元住人ら約50人が参加。
台理事長が、「この場所が花いっぱいになるよう、できる限り協力したい」と、あいさつした後、戸田寛幸代表、金成克哉区長がそれぞれ祝辞を述べた。
参加者は、スコップで苗木35本を植え、美しい広場になるように願いを込めた。残りの35本は、秋ごろに植樹する予定。
当日は、震災当時から江名地区の支援を続ける、埼玉県立所沢西高校のボランティア団体「KSOV(高校最後の思い出をボランティアへ)」の卒業生と教師ら4人も参加。植樹後に、復興とさらなる発展を願い、同校の生徒がデザインした大漁旗を寄贈した。
同団体の森田知穂さんは、「被災地の訪問や支援、サンシャインマラソン参加などを通して、交流を深めてきた。今後も活動を継続していきたい」と、話していた。