NEW!! 2024年10月号

NEW!! 2024年10月号

市議選、大混戦でしたが…

地上戦あり、ネットでの空中戦あり。国、地方とも選挙そのものが大きく様変わりしてきた。現今の選挙、候補者たちは高邁な志を持っている、とは思うのだが、果たして中には“イケイケ”的な人材も少なくない。選挙は打算的では困る。迷惑この上ないのだ。

新聞記者時代から選挙は何度も取材してきた。国、県、市関係まで広範囲で。そのころ、候補者は一軒一軒巡りの“ドブ板選挙”が中心。選挙事務所内は緊張感が張りつめ、投票日が近付くにつれ、候補者、運動員ともども険しさを増してきたものだ。


先の都知事選。ポスター掲示板の“悪戯”を見てあきれた。掲示板は、公選法に基づいて候補者が選挙運動のため自身のポスターを張れる場所。にもかかわらず、そのマス内には動物や漫画などゲーム的。浅ましい限り。
この秋は自民、第一野党の立憲ともトップの選出選挙でにぎやかだった。特に自民は候補者が雨後のタケノコ状態。首相として一国の舵取りを担い、世界各国と渡り合う可能性が大のポストなのだが、全体、空気感は鈍かった。先が思いやられる。

立候補者個々の意識は別に、“大混戦”のいわき市議選が終わった。投票率は相変わらず低く、有権者の関心度も鈍い。若い世代が多く名乗りを上げたのは今回の特徴だが、ムード的な一過性ではシャレにもならない。市民は見ている。(編集長)