特集 | 車のトレンド、大追跡!
公共交通機関が発達した都市部とは異なり、地方ではマイカーが必需品。いわきも例外ではなく、目にしない日はない。「生活の足」として、経済を支える「産業」として、「趣味」の1つとして、ほかにもさまざまな役割を持ち、広がりのある自動車。動向や流行の一端を、データを交えて探ってみた。
連載 | いわきを辿る! 旧常磐市=温泉の町編(下)②
炭鉱と温泉街が共存
再整備で「複合施設」開設へ
スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産が、アメリカの投資ファンドに買収される——。
今年9月、この衝撃的なニュースが市民の間で話題を集めた。その理由は、同施設が地域の歴史と深くかかわっていることとも無関係ではない。
古くから温泉の町として栄えてきた常磐湯本地区は、明治期以降の採炭で湧出量が激減。入山採炭(後に合併、現・常磐興産)と湯本町が昭和17(1982)年、市街地下採掘と引き換えに排温泉水を送湯することで合意し、解決が図られたことは本誌10月号で記した。
だが、昭和中期に起こったエネルギー革命で炭鉱産業が衰退してくると、炭鉱会社頼みの温泉確保には暗雲が垂れ込め始める。
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