
特集 | いわき 公園遊歩!

住宅街などで少し辺りを見渡せば、簡単に見つけられる「公園」。それほど身近でありながら、利用している人はどれほどいるだろう。「子育て中は行ったけれど」「今は通り過ぎるだけ」と言う人も、陽気に心弾む5月、すぐそこにある憩いの場に、ちょっと足を運んでみませんか?
連載 | いわきを辿る!

栄えた交易の中継地
和紙、桜、軽トラ市で再興
「昭和の後半、この通りには病院や商店などが隙間のないほどに並び、盆市やは大変にぎわいました。その光景が今ではなくなり、大いに悲しいですよ」
上遠野地区の商店街で百年ほど営業を続ける酒店「サワキヤ」の店主、鈴木正さん(91)は店先から通りを眺め、肩を落とす。
いわき市が誕生する直前の昭和40(1965)年当時、遠野町で九千人を数えた人口は、現在では4,500人に半減。古くから交易の中継地として栄えてきた面影は、ほとんど消えてしまった。
PICK UP CONTENTS