東日本国際大学附属昌平中学校は、同大内に不登校の中学生を受け入れるフリースクール「サポートステーションブリッジ(SSB)」を開所した。私立中学が同様の事業を行うのは画期的といい、県内で初めて。
文科省などによると、国内小中学校の不登校児童生徒数は、2023(令和5)年度に約346,000人。いわき市内では22年度に473人。どちらも過去最多を記録し、潜在的な人数はさらに多いと考えられている。
他方、不登校生徒の進学先として、通信制高校が急拡大。国内の生徒数は30万人を超え、過去5年で1・5倍に。こうした状況下、中学からの不登校対応は急務とされ、同校では10月1日に事業を開始した。
SSBは学校復帰などへ踏み出す「学びの居場所」で、「Bridge to the Future(未来への架け橋)」がコンセプト。科学的な青少年支援アプローチ、段階的な適応支援、個別に最適化された学習、専門カウンセラーが寄り添う心理的な安全基盤、専門的サポート体制の5つを柱に掲げている。
このうち科学的アプローチとして導入したのは、同大附属昌平高校通信課程で取り入れている「ポジティブ青年発達(PYD)」。得られた知見を生かして学習・社会的スキルや自己肯定感の醸成を図っていく。
具体的には、学校に行けない生徒を「転校生」として受け入れ、指導を行っていく。今年度定員は20人ほどで、現在7人が登校。〝教室〟は同大にあり、本校とは異なる環境で学んでいる。昌平黌が運営する同高、いわき短大、同大へ進むこともでき、一貫サポートも強み。
10月21日に同大で吉田信治校長らが概要を説明。昌平黌の緑川浩司理事長は「不登校生徒の支援を通じ、社会に貢献していきたい」と話していた。
問い合わせは、同校(電話85―5005)まで。