特集 | 東日本大震災―15年(上)市民生活はどう変わった?
東日本大震災の発生から15年。地震、津波、原発事故——。世界に類を見ない複合災害は、いわき市にも多大な爪痕を残した。市内では復旧・復興事業も進み、落ち着きを取り戻してきたが、振り返ると、この大震災がもたらしたものは果たして何だったか。本誌3、4月号では2回に分け、市民生活上における「変化・変容」を垣間見る。
連載 | いわきを辿る! 旧四倉町(下)=漁業・観光編
北洋漁業で町に活気
海岸一帯は、「白砂青松」
昭和52(1977)年、“漁業大国” 日本は大きな転換を迫られていた。米国や旧ソ連などが200海里水域(排他的経済水域)を設定したためだ。北洋サケ・マス漁業などで栄えていた四倉町も大打撃を受けた。
古くから漁業が盛んだった四倉は、江戸時代には宿場町としても繁栄。宿場機能は明治期に失われたものの、漁業は発展を続けていった。
「漁師等が、さながら男性的そのものの如き真黒な赤銅色の体を光らせ(中略)掛声勇ましく小舟に打乗り漁に出かける」
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