NEW!! 2026年4月号

庶民の案件、知りません?

 笑いにもいろいろある。うまくいったときの呵々大笑、微笑、苦笑、嘲笑、冷笑も。今回の高市早苗総理の “プレゼント配布” の顛末、数ある笑い文字の中からどれを選ぶかは読者に譲るが、選挙での大勝に浮かれすぎてしまったようだ。やれやれ。
  
 コトの発端は先の衆議院選。自身を除く315人の自民党の当選者に、高市総理が「労をねぎらうため」としてのカタログギフトを贈答。金額は1人当たりで約3万円、計10,000,000万円の大金。内容はブランド牛のステーキ肉、真珠のアクセサリー、温泉旅館宿泊券類とか。メディアも一斉に取り上げていた。
昨年。前総理も同様に1人10万円ほどの商品券を新人議員に送り、国民から顰蹙を買ったばかり。喉元過ぎれば、だ。今回の場合も「皆でもらえばこわくない」らしく、ギフト返却に関する有無はまったく不明。

 高市総理は多分、イケイケタイプか。今回の問題に対しても「選挙区支部の政治資金からだから法令上は問題ない」と、切り捨てたのには驚いた。一般の間では時給100円、1,000円台の攻防が繰り返されて長い。庶民の “必死の案件” は知る由もないようだ。

 よく使われる諺の1つに、「李下に冠を正さず」と「瓜田に履を納れず」がある。「紛らわす、疑われるようなことはするな」という故事、人生教訓だ。政治における金権問題は恒常的だが、「好事魔多し」もある。(編集長)