市南部の利水・治水の要 四時ダム「川部」

 鮫川水系四時川の下流域、川部地区。かつて炭鉱の町として栄え、林業も盛んだった。現在は、市南部の利水と、流域の治水を目的に作られた四時ダムを中心に自然豊かな地域として知られる。
 風景印はダムのほか、同地区の休耕田で、養殖が行われていた「モクズガニ」が、特徴的なデザインだ。ダムは、岩を敷き詰めたロックフィル式で、総貯水量は1,210万㎥。昭和45の本格調査開始から、総事業費174億5千万円をかけて、同59年に完成した。平成6年から、夏には「ダムまつり」が行われている。
 ダムから太平洋が見えることで知られ、他県から訪れる愛好者も多い。管理事務所ではダムの情報を記載した〝ダムカード〞を無料配布中。

※2020年追記 同年の「四時ダムまつり」は、新型コロナウイルス感染症対策のため、開催が中止された。

 

毎年7月下旬、森林やダムなどの役割について理解を深める「森と湖に親しむ旬間」に合わせて「四時ダムまつり」を開催、近隣住民に親しまれている。

 

 風景印とは、各郵便局が使用する図柄入りの特殊な消印。名所、旧跡、特産品などが図案化され、窓口で依頼すると通常の消印の代わりに押印してもらえる。収集のための記念押印にも、切手やハガキなどを使用するため、最低63円の料金が必要。

川部郵便局=いわき市川部町橋本82
電話=0246―64―8395