-佐々木刃物店- クラウド活用し老朽設備を更新

-佐々木刃物店- クラウド活用し老朽設備を更新

 大正時代から続く、平字三町目の佐々木刃物店は先ごろ、インターネットを通じて資金を募る「クラウドファンディング」を活用し、古くなっていた設備の更新などを行った。
 同店が利用したのは、いわき信用組合が開設した地域特化型の「FAAVO磐城国」。設備老朽化などの課題があったことから、“刃物店のあるいわきの暮らしを守りたい”と出資を呼びかけ、約70万円の支援を受けた。
 援助で導入したのは、刃を削る「グラインダー」、はさみを削る「ベルトサンダー」、作業台の3つ。また、同店独自に研磨機やシンクも購入。更新や小型化などが進み、作業効率が飛躍的に向上した。
 4代目の佐々木崇志さんは、「いわきの魚食文化に欠かせないのは刃物。事業を継続して食文化を守り、サービス向上にもつなげたい」と、話していた。
 出資者には、返礼品として包丁などが送られた。

 

設備の更新などが進んだ作業場