平、小野美術で企画展・月形明比古さん来廊し解説

平、小野美術で企画展・月形明比古さん来廊し解説
富士山の生命力、神秘性などを表現した絵画を前に明比古さん

 平字中町、小野美術は2月3日から15日まで、「炎の陶工・心象画家」として親子2代で知られる作家、「月形明比古・那比古展」を開いた。
 会期中は、息子の月形明比古さんが岐阜県から来廊。終日、来場者向けに作品解説を行い、2006年に死去した父、那比古さんの作品と併せて、絵画、陶芸、彫刻、書など大小80余点が展観できた。
 極限までの長時間焼成を行って、独特の風合いを出した〝鬼志野〟が人気を呼び、訪れた客らは感嘆の声を上げていた。
 明比古さんは、「東日本大震災直後の企画展からはや11年。いわきの人たちと会場で話し、その風土からつかむことができた心と、私の作品を通して元気を伝えることができれば」と、語っていた。