アクアマリンふくしまに「プラごみ怪獣」が出現!!海洋汚染の問題訴え
背丈が2mを超える「プラごみ怪獣」。プラスチックごみが海洋生物の命を脅かしている問題を来館者に訴えるために制作された

 海洋プラスチックごみ問題が深刻化している。世界経済フォーラムは、2050年には魚よりごみの量が多くなると予測。経済発展が継続する限り、さらに海洋汚染が広がると見られている。

 小名浜の環境水族館「アクアマリンふくしま」は、プラごみ問題に取り組む一環として「プラごみ怪獣」の展示を行っている。期間は10月21日まで。

 同館が5月に海岸清掃活動で集めたペットボトルや漁網、ビニールひもなどのごみを使い制作。大きな目が特徴のポリウレタン生地のバルーン以外は、全てごみでできている。

 怪獣のデザインは、金属造形家・アーティストの日比淳史(きよし)さんに依頼、造形はバルーン制作会社を運営する安元啓一郎さんが担当。親しみやすくユニークな見た目に仕上げた。

 展示スペースには、プラスチックごみの削減を宣言するメッセージボードが設置され、怪獣を退治するためのアイデアを書き込むことができる。

 同館職員の岩田雅光さんは、「子どもが楽しみながら、プラごみ問題を考えるきっかけになれば、と企画した。10月にシンポジウムを開催するので、ぜひ参加して欲しい」と、話している。企画の問い合わせは、同館(電話0246-73-2525)まで。

【シンポジウムについて】

10月に「プラごみ怪獣掃討作戦会議」(海洋プラスチックごみ削減シンポジウム)を開催予定

対象:小学生(大人の方も参加できます)
内容
1日目・作戦会議(シンポジウム)※入館料が必要
日時:令和4年10月22日(土) 10:00〜12:00
場所:アクアマリンふくしま マリンシアター
定員:事前申し込み制180人

2日目・決戦(海岸清掃)
日時:10月23日(日) 9:00〜10:30
場所:岩間海岸 ※現地集合
定員:なし

【申し込みサイト】

※どちらか一日だけの参加も可

怪獣は2カ月をかけ制作。ユニークなデザインは子どもの反応もよく、人気のフォトスポットに
本体は送風機で膨らませるバルーン。夜は目が紫色や青色にあやしく光る
怪獣は、ごみを吸収し巨大化するという設定。体の下には、海岸清掃で収集したプラごみが置かれている