深海ザメの生態は アクアマリンで講演会
研究者が深海調査の結果などを語った講演会

 海の〝不思議〟に迫る講演会「深海調査のひみつ大公開!」が先ごろ、小名浜、アクアマリンふくしまで開かれた。

 同館で開催中の企画展「飼育員すばる君のひみつ道具」に合わせたイベント。共同研究機関の学芸員らが招かれ、深海生物の調査結果などを伝えた。家族連れなど約60人が来場。

 このうち、東海大学海洋科学博物館の学芸員、山田一幸さんは、水深500~1000mに生息するサメ「ラブカ」の生態などを語った。

 ラブカは古代ザメに似ていることから〝生きた化石〟と呼ばれ、体長は約1.5m。山田さんは「魚類の進化を知る上で重要」と指摘した上で、「2016年からの調査で両性具有の個体が初めて見つかった」と紹介。遺伝子解析のプロジェクトにも参加していると話し、注目を集めていた。

 企画展は2024年2月29日までで、飼育員の仕事の〝裏側〟を公開。問い合わせは、同館(電話73―2525)まで。