2023年12月号

ん、ターミネーター時代?

社会を席捲中の「生成AI」にからみ、懸念の文言が増えてきた。やがて人権まで奪われるのではないか、などと。近い将来、人類とAIロボットとの戦争が勃発、「ターミネーター時代」へ突入? 杞憂だとは思うが、テは打っておいた方が賢明だろう。

関連資料によると、「生成AI(ジェネレーティブAI)とは、画像、文章、音声、プログラムコード、構造化データなど、様々なコンテンツ(情報の中身・内容)が生成できる人工知能のこと。この技術開発で人社会のビジネスなどを大きく進化させる」と期待される代物。
要するに、人並みの頭脳を持つ、いや、それ以上の知識さえ抱えるだろう機械のこと。なんとなく理解はできるが、限りなく情報を詰め込む〝スーパーメカ〟の登場となると、コトは問題だ。
例えば、完全ロボット化して人に類似した感情も組み込む。人類の良きパートナーにはなるが、万が一、一部の企業の突出、独占となると、必ずリスクが生じる。強力な規制がなければ危険この上ない。使い勝手のいい利器には常に災い、負の側面が隠れているのだから。

最近、胃がチクチクする。賄いきれない仕事が舞い込む時だ。こんな折はもう一人の自分を求めるが、無理な話。AIの進出は便利な半面、人間の退勢が気になる。頭脳だけならまだしも、心の中まで知悉されるとなると、厄介だ。いらぬお世話か。 (編集長)