NEW!! 2024年2月号

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仏の顔、いったい何度?

春風駘蕩。あと1カ月もすればのどかな春に入るが、今年は暴風継続の感。石川県能登地方で発生した自然災害は、否が応でも東日本大震災を想起させた。そんな折も折、昨年暮れからの一部国会議員らによる「金策集団問題」は底なし状態。“人災”だけにやり切れない。
13年前の大震災では、いわき地方も多大な被害を受けた。記者もあの津波で浜の家を失い、六畳一間ほどの借り上げ住宅で七年暮らした。6年前、やっと元の場所に新築。毎日、2匹の柴犬を伴い、砂浜を歩く。しかし、海を見るたび、辛かった日々が突如、戻ることもある。
能登地方の震災も他人ごとではない。こうした大災害の渦中にあって、御身大事とばかり捜査機関から逃がれるためだろう、億単位、千万円単位の関連書類を隠滅、あるいは虚偽発言を続ける国会のセンセイもいる。
議員報酬は、国民の税金。「仏の顔も三度」とはよく言ったもので、果たして近世になってからその地位にある彼らの所業は何度になるか。多分、数えきれない。「天網恢恢疎にして漏らさず」。中国の思想家老子は、昔からこう注意喚起していたのに。
早朝、わんことの散歩はきつい。が、彼らは寒さなどものかわ、元気はつらつ。震災がなかったら出会うこともなかった2匹。人の物を勝手に利活用するような“悪行”は絶対しない。(編集長)